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【レビュー】映画『サプライズ』を見たけどサプライズ感が足りなかった

こんばんは、白乃もかこです。



前に紹介したエスターはジャケットが印象的で見たいなぁと思ってたんですが、同じくらいジャケット見て気になってて見たかった映画が『サプライズ』でした。

サプライズ(字幕版)

この映画の監督の次の作品『ザ・ゲスト』の試写会が当たって見に行ったことがきっかけで、この映画を知りました。

ちなみにこの映画は、俳優が超イケメンだし内容も途中まではそこそこ面白かったんですが、オチが正直かなり気に食わなかったです。
そのオチ、というよりオチとなる設定はずるくないか!!???みたいな。


私的に惜しい作品だったんで、同じ監督の他の作品も見てみたいなぁと思って探してみたときに知ったというわけなのです。

怖いの苦手なくせにスリラーやミステリーが好きなので、『エスター』と同じくこういう謎めいた威圧感でおしてくるスリラー感たっぷりな印象的イメージってどうも惹かれちゃうみたい笑

あらすじ

両親の結婚35周年を祝うため、4人の兄弟がそれぞれのパートナーを連れて別荘に集まるデヴィーソン一家。

久しぶりに会う家族が夕食を楽しむ中、突然キツネやヒツジなどのアニマルマスクを被った正体不明の集団の襲撃が。

犯人たちのトラップによって密室状態に仕立て上げられた別荘で逃げ惑い、次々と倒れていく家族。

そんな中、驚きの展開に・・・!?


映画『サプライズ』予告


感想

以下、若干のネタバレを含みます。


驚きの展開、と書いてみましたが、正直思ったほど驚きの展開ではありませんでした。

『サプライズ』というタイトルの映画なわけですし、もちろん見る側はサプライズを期待しながら映画を見るわけなのでちょっと拍子抜けしてしまいます。

確かにいろいろな立場の人々、つまり家族や犯人などにとって予想外の事態、サプライズが起こるのですが、
それを映画のタイトルにするには完全に名前負けしてしまっていると思います。


ちなみに原題は『You're Next』

これは殺人後の現場に犯人のメッセージとして壁に書かれる文字なのですが、こちらの方がよっぽど合ってると思います。


「次はどの家族がアニマルマスク集団の魔の手に襲われてしまうんだろう・・・!?」とドキドキしながら見るのでしっくりきます。

なぜ『サプライズ』にしたのか。


しかし映画のタイトルとそれによって事前に高めてしまう期待感が邪魔をしてしまうだけであって、
映画自体は面白かったです!


アニマルマスク集団は様々な手口で襲撃してくるため、
次はどの家族が殺されてしまうのか、どのような手段なのか、どこから襲ってくるのか、そもそもなぜ襲撃するのか・・・などハラハラさせられます。

密室やアニマルマスクということも相まって、『金田一少年の事件簿』を思い出しました笑

金田一の似たような話が大好きだった人とかには相性が良さそう。



しかしミステリー感はあまりなく、バイオレンスな殺人がひたすら繰り広げられるので、そういったものが苦手な人にはおすすめできません。



もちろん家族の方もやられるばっかりではなく、外へ助けを求める手段や反撃を試みます。

ここで大活躍するのが・・・?というのがサプライズの一つ、ということなんでしょうね。






感想(ネタバレあり)

以下、ネタバレを含みます。







犯人達への反撃で大活躍するのが、どこにでもいそうな大学生のエリン。次男の彼女として訪れていた人物でした。

最初の襲撃で家族がパニックに陥る中、彼女は冷静にこの混乱を切り抜ける指示やアイデアを的確に与えていきます。


そんなことができるのは、実は彼女が山奥のサバイバルキャンプで育った経験があるから、だったそうなのですが、正直いきなりずるい裏設定だなと思ってしまいました笑


彼女は正当防衛を軽々と通り越したような、アニマルマスク集団も真っ青な目を覆いたくなるような殺し方で反撃していきます。

ラスト間近のミキサーはもうトラウマもの。


どっちが襲撃者なのか、分からなくなるレベルです。
(実際のちに到着する警察に犯人だと思われて打たれる)


肝心の真犯人は身内で犯行の理由も莫大な遺産相続という、お金持ち大家族の事件あるあるな展開はサプライズ感がなくて本当にがっかりなので、
まさかこれは真相にサプライズがあまりないというサプライズなのか!!?と思いたくなります笑


でも警察がやっと到着するラストシーンの展開とエンドロールに入る流れはなかなか好きです。

正直スプラッターは好きなわけではないので、台所でのミキサー反撃あたりで気分がさすがにどんよりしてしまってたのですが、
ラストシーンのギャグ展開とアップテンポなエンドロールは爽快でした。


印象深いアニマルマスクとミキサーと気持ちのよいエンドロールのおかげで、今後も定期的に思い出す映画作品になりそうです。