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【レビュー】タイトルが気になるZ級映画『アタック・オブ・ザ・キラー・トマト』を見てみた

アタック・オブ・ザ・キラー・トマトとは

まさかの最初の本投稿が『アタック・オブ・ザ・キラー・トマト』の映画レビューとは。

アタック・オブ・ザ・キラー・トマト スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]

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これ。
かなり前に映画好きの友達からB級映画を軽く凌駕したやばいZ級映画があると聞いてずっと気になってたのですが、今日やっと見ました。


1978年に公開されたSFホラーで、熱狂的なファンの多いカルト映画だそうです。
確かにネーミングからしてかなり気になる…

人気が出て三部作のシリーズものになったり、
ファミコンのゲームが発売されたり、
遊戯王のカードになったりまでしてるみたいです。すごいよトマト。

しかも今年、『アタック・オブ・ザ・キラー・ドーナツ』という映画まで放映されてました。

アタック・オブ・ザ・キラー・ドーナツ [DVD]

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既に円盤化もされてた。


ちなみに今回TSUTAYAで借りたのですが、

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ホラー映画のトマト関連っていうエリアにあります。
トマト関連なんてこの映画シリーズぐらいではw


あらすじ

※以下、若干のネタバレ含みます。

タイトルから想像できる通り、突然トマトが人を襲い始め大混乱に陥るという映画です。
冒頭でヒッチコックの『鳥』について述べられているので、元々はこの作品にオマージュを捧げているのかも。

私的には映画を見る前、パッケージのイメージ通りトマトが歯を剝きだして人間に襲い掛かり食べてしまうというのを予想していました。
映画の中でも人や犬が「食べられた」と表現されているのですが、
実際には普通のトマトが人間に向かって転がってきたり飛んできたりするだけです。

そりゃそうだよね、70年代にトマトがキバをむくCGなんてあるわけないよね・・・

なので、ふつーのトマトにキャーキャー言いながら逃げ惑う姿はどちらかというとコメディって感じ。ホラーコメディ?

それで言うとさっき紹介したドーナツの方はちゃんとキバをむいててSFホラーっぽい雰囲気です。

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水中で襲われる女の子たち。
これだけ見るとトマトを川で洗ってる女の子たちって言っても遜色なさそう。


トマト自体は映画が進むにつれ巨大化していくんですが、
ひたすら横向きにころころ転がってきたりとやっぱりコメディ感にあふれていますw


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俳優さんたちは普通のトマトに対してキャーキャー騒ぐことになるので、なかなか不思議な感じなんじゃないかとw


また、途中トマトの脅威に対抗するために、
変装の達人や水泳の達人、潜水の達人、軍人(ただしなぜか常にパラシュートをひきずっている)等集められるのですが
なかなか役に立ってなかったり空回りしてます。特に潜水の達人はひどい。水泳とジャンルかぶってるし。

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変装の達人がトマトの変装してます。むしろコスプレ…


音楽

この映画に熱狂的なファンが多いのってテーマソングのインパクトが強烈ってのもあるんじゃないでしょうか。
行進曲のような曲調で、渋い良い声のおじさまが映画タイトルを繰り返し歌ってきます。


Attack of the Killer Tomatoes Theme Song

実際私も見た日は一日中この音楽が頭から一向に離れませんでした。。。
完全に脳内トマトに侵攻されてますww


音楽へのこだわりはあったのか、他にもいきなりミュージカルっぽく歌って踊りだすシーンが若干あるのですが、これもなかなか印象深いです。
歌詞はアレなんですけどね。

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踊りだす兵士たち

感想

Z級映画と言われるだけあってくだらないジョークや低予算感であふれているのですが、このノリ嫌いじゃないですw
カルト映画と言われるのもなんだか納得。
ある意味忘れられない映画になってしまいました・・・

ただし万人にオススメできる映画じゃないかも。
でもタイトルが気になった方は是非一度見てみて下さい笑






感想(ネタバレ込)

※以下細かいネタバレ含みます。






ちなみに最終的にどうやって殺人トマトを撃退したのかっていうと殺人的に音痴な全米ヒットチャートにランクインした曲を聴かせると、途端に撤退して普通のトマトに戻ります。どんだけ酷い曲なんだ…


殺人トマト騒動がおさまった後、畑から今度はニンジンが怪しい動きを…!?

ってとこで映画が終わるんですが、次回作の『リターン・オブ・ザ・キラー・トマト』も凶暴化するのはトマトみたいですね。


個人的にびっくりしたのが、最後今まで敵対していた中肉中背の男性ディクスンとフェアチャイルドが結ばれちゃうこと。
ラストシーン で殺人トマトの特別対策班のリーダーだったディクスンが、事件を嗅ぎ回してた若い女の子フェアチャイルドの命を救うことでお互いに惹かれあい、最後かけよって抱き合うんですが……


圧倒的に男のが背が低いww
しかも抱き合ってそのまま女の子の方が彼をお姫様抱っこしてぐるぐる回しちゃう……
って逆だろ!!www


最初なら最後までふざけた感じの映画ですが、国の対応の杜撰さやアホらしさは『シン・ゴジラ』的な皮肉を感じました。
あと広告会社の適当な宣伝手法とかね。アメリカっぽい。


最後に、正直もっとトマトをふんだんにたくさん使っても良かったんじゃないかなぁと感じます。
スペインのトマト祭りの方が見た目よっぽどホラーなんじゃないでしょうか……ww